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なぜ世の中はそんなにビタミンを推すのか

今回はビタミンCに焦点をあてて皆様にビタミンの魅力について説明していこうと思います。ぜひ最後までご覧くださいませ。

□ビタミンが重要なわけ

ビタミンCは、免疫力にとって最も重要な働きをしているといっても過言ではありません。免疫の中心であるリンパ球は、血液の中でももっともビタミンC濃度が高く、その活動にはビタミンCが必須です。ビタミンCは、リンパ球の増殖及びその働きにも大きく関与することが示されています。

□風邪の時大事な栄養は?

みなさん、いきなりですが、風をひいたときは“キウイフルーツ“ですよ。ビタミンCの摂取は風邪をひいた時におこなう、もっとも簡単で、もっとも安全な対策です。風をひいた後に、比較的に高容量のビタミンCを摂取することが、風邪の症状を早く改善することが示されています。ではその容量の目安はどのくらいでしょうか。研究結果では、風邪、もしくはインフルエンザと診断された患者に、最初の6時間は1時間ごとに1gのビタミンCサプリメントを摂取して、以後は8時間ごとに1g摂取した人々と、単純に8時間ごとに1g摂取した人々を比べると圧倒的に高容量のビタミンCを摂取した人々の症状改善が早かったと報告されています。風の症状を改善するには、ビタミンC
サプリメントを摂取することが必要なわけではありません。ビタミンCが豊富な野菜果物も同様の効果を期待できます。実際、キウイフルーツうぃ摂取することで風邪が早く治ることが報告されています。

□酸化ストレスと戦うビタミンC
ビタミンCは体内の重要な抗酸化物質です。体の中で生じる様々な酸化ストレスに対抗するためには、体内に十分なビタミンCが確保されていることが必要です。

 ビタミンCは、消費されても体内で再利用されるシステムが存在します。しかし、日常の食事の質、ストレスなどにより、多くの抗酸化物質が必要な状況になると、ビタミンCは不足することとなります。多くの慢性疾患、がんや糖尿病の患者では、ビタミンC低下が指摘されています。

 植物や魚類、両生類、爬虫類、鳥類などの動物は、ビタミンCを体内で合成する酵素を持っていますが、人はこの酵素を進化の過程でなくしてしまいました。そのため、ビタミンCは食事から摂取するしかありません。先述のキウイフルーツや、レモン、オレンジなどの柑橘類や、パプリカ(赤)、ブロッコリー、芽キャベツ、サツマイモなどは、豊富なビタミンC源です。体内で不足を起こさないように、日ごろから意識的に摂取することを心掛けてください。

単体で摂るより組み合わせた方が吸収力アップ

1日にとっていいビタミンCの量は成人では1日の推奨量が100㎎(2020年版食事摂取基準)と設定されています。

どうせビタミンCをとるなら最大限吸収してほしいですよね。今からビタミンC
と相性の良い栄養を紹介します。

☆たんぱく質×ビタミンC=コラーゲンの元となる

たんぱく質を多く含む食べ物:鶏ささみ・豚ロース・牛もも肉・大豆・卵

☆ビタミンE×ビタミンC=抗酸化作用の持続性アップ

ビタミンEを多く含む食べ物:アボカド・赤ピーマン・西洋かぼちゃ・アーモンド

☆鉄分×ビタミンC=吸収率アップ

鉄分を多く含む食べ物:あさり・ゴーヤ・ほうれん草・レバー・かつお 皆様もぜひこの組み合わせで効率よくビタミンCを摂取してくださいね♪