松栄堂薬局がお届けする健康発信ブログです。皆さんの美容と健康をお助けするお役立ち情報を発信していきます♪

にきび・肌あれを漢方の目線から!

ぽつんとひとつ出来るだけでも憂鬱な気分にさせられるのがニキビですよね。余分な皮脂が毛穴につまり、炎症を起こした状態が、ニキビです。そのため、皮脂の分泌が盛んで、ホルモンバランスも不安定な思春期には、どうしてもニキビが出来やすいのです。そしてそれは、成長とともにだんだんと治まっていくのが通常です。

 漢方では、「血」のめぐりや、「気」のめぐりが悪くなることから、ニキビや肌荒れが起こると考えられています。

めぐりが悪いために、体に老廃物や熱が溜まり、それが肌にあらわれるのです。

 「皮脂は内臓の鏡」という言葉もあり、外からケアしているだけでは、美しい肌は手に入りません。大人になってからもニキビが出来やすいという人は、食事や生活習慣などを見直して体の中から美しくなるように目指しましょう。

あなたのニキビタイプチェック✓

【タイプ1】

□ニキビは平たくて勢いがない

□カサカサした乾燥肌

□肌にツヤがない

□かかとなどの皮膚が厚くなる

□爪が割れやすい

□外食が多い

□めまいや立ちくらみを起こすことがある

【タイプ2】 

□ニキビは大きくて赤みがあり化膿しやすい

□脂性の肌

□月経前に肌の調子が悪化しやすい

□しみ、あざができやすい

□舌の裏側の血管が浮き出ていて目立つ

□冷えたり、のぼせたりする

□月経周期が乱れがち

【タイプ3】

□ニキビにかゆみがある

□体のあちこちにニキビができる

□ニキビができたり、治ったりを繰り返す

□フェイスラインに小さなブツブツができる

□ストレスで肌の調子が悪化しやすい

□イライラしやすい

□神経質で、ささいなことが気になる

皆様どのタイプに多くチェックがつきましたか?では結果発表です♪

【タイプ1】の方→血不足タイプ

【タイプ2】の方→血行不足タイプ

【タイプ3】の方→ストレスタイプ

血不足の方

➡肌の栄養を運ぶのは「血」です。その血が不足し、肌まで十分な栄養が届いていないタイプです。栄養不良の肌は、カサカサしてお化粧ののりも悪く、肌のバリア機能も低下するため、湿疹も慢性的になりがち。無理なダイエットや偏食などをして、栄養不足になっていませんか。まずは、栄養や睡眠をきちんととって、体の中に良い血液を増やすことを心がけましょう。肉やにんじんなどの赤い食材や、ドライフルーツなどの黒い色の食材は血を補ってくれるのでオススメですよ。

●このタイプの方にオススメの漢方薬

・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)・温清飲(ウンセイイン)

血液の量を増やして、質を良くすること、そして、血行をよくすることを目的に使われます。どちらもホルモンバランスをととのえる効果もあります。

血行不足の方

➡血がよどんで、ドロドロし、冷えることで「血」のめぐりが悪くなっています。そのため、新陳代謝もスムーズに行えず、ニキビや吹き出物ができやすくなるタイプです。

 月経前や月経中は特にめぐりが悪くなりがちです。冷えるとますます悪化するので、腰を中心に温めましょう。しょうがや長ネギは、体を温め、血のめぐりをよくする食材です。腰を回したり、ウオーキングなどの軽い運動をするのもおすすめです。

●このタイプの方にオススメの漢方薬

・桂枝茯苓丸(ケイシプクリョウガン)・荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

血が滞りなく体をめぐるようにするために使われます。荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は炎症を伴うニキビに向いています。

ストレスタイプの方

➡精神的に緊張した状態が続いて、「気」のめぐりが悪くなり、それがもとで血行も悪くなっているタイプです。イライラしあちこちに不調があらわれ、肌にもトラブルが起こります。

 このタイプは、血行の改善より先に、気のめぐりをよくすることが大切。心身の緊張をほぐす、リラックスタイムを持ちましょう。香りは気を動かしてくれるので、エッセンシャルオイルやハーブなど、香りのするものを生活に取り入れるのも効果的です。自分の好みの香りを使いましょう。

●このタイプの方にオススメの漢方薬

・加味逍遥散(カミショウリョウサン) 「気」のめぐりを良くすることで精神的な緊張をやわらげ、血行をよくすることを目指します。加味逍遥散はのぼせなどの熱も冷まします。