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〖立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花〗

美しい女性の例えとして ———

〖立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花〗

が知られていますが、実は、「根っこ」が適応生薬なのをご存じでしょうか。

立てば芍薬

座っているのが苦手で動き回ってしまいがち。

せわしくて、ついイライラしまう方は ①芍薬の根っこ が適しています。

座れば牡丹

座ってばかりで血行が悪くなっている方には ②牡丹の根っこ が適しています。

歩く姿は百合の花

はかなげでか弱く、風に揺れてゆらゆら歩くような

…虚弱体質の方には ③百合の根っこ が適しています。

では、それぞれの作用をみていきましょう。

  • 芍薬の根っこは鎮静作用があります。生薬名は【芍薬

筋肉のけいれんや張りを緩める作用があり、肩こり、腰痛、生理痛、こむらがえりなどに効果的

漢方薬では・芍薬甘草湯当帰芍薬散  など

貧血を改善する効果もあります。

  • 牡丹の根っこは、瘀血(オケツ)をとる働きがあります。

(瘀血とは「血」が滞って、病につながる状態をいいます)

とくに外皮を使うため、生薬名は【牡丹皮(ボタンピ)】

血行改善の作用があり、冷え症やコリによる痛みに効果があります。

漢方薬では ・桂枝茯苓丸加味逍遥散八味地黄丸 など

桂枝茯苓丸には、芍薬も入っていて、冷えによる痛み、生理痛にも効果的です。

  • 百合の根っこは、心を穏やかに整え、不安や不眠、動悸を改善するほか、

肺を潤し 咳を鎮めます。

根っこ(鱗茎)を蒸してから乾燥した生薬名は「百合(ビャクゴウ)」ですが

ここでは 薬膳食材の【ゆり根】を紹介しましょう。

ゆり根】は、古くから滋養強壮、利尿、咳止めのほか、精神を安定させる鎮静効果があるとして珍重されてきました。

滋養深く、栄養たっぷりな ゆり根の旬は12月~2月。

お節料理でしか見たことないなんてもったいない!

国産のバラ凍結〈さばき ゆり根〉もありますので試してみては

ゆり根のおススメ簡単レシピ

ゆり根のシンプル味噌汁  (2人前) 

材料  ゆり根 1個  

お好みの味噌 大さじ2(好みで加減してください)

だし汁 400cc

作り方

  • ゆり根はおがくずと一緒に購入するのが理想的 (食用のものに限ります)

ひとつずつはがして貯めた水で洗う

  • 根が出てきたら切り落とす
  • 茶色いところは包丁で除くと仕上がりがキレイ
  • 鍋にだし汁と百合根を入れ中火で加熱
  • 沸騰したら火を止めて味噌を溶き入れる
  • 再び火にかけ沸く寸前に火を止めて できあがり 

ゆり根の簡単レンジでバター蒸し  (2人前)

材料  ゆり根 1個

    バター 大さじ1弱 (10g)

    塩   少々

    ワイン 大さじ1 (なければなしでもよい)

作り方

  • 味噌汁と同じ
  •    〃
  • 茶色いところは気にならなければそのままでも
  • 耐熱容器にゆり根、その上にバターを乗せラップをして レンジで1分
  • ラップを向こう側から外し バターがなじむように かき混ぜる
  • ワインと塩をいれて、もう一度かき混ぜ、ラップを戻して レンジで1分
  • ラップを向こう側から外したら、塩加減をみて できあがり