卒業・入学・就職など…春は多くの人にとって新生活がスタートする季節ですね。それと同時に花粉飛散量も多く、肌トラブルに悩まされる人も増加する季節です。
そこで今回は、肌が過敏になるメカニズムについてお話しようと思います。
私たちの体の表面を覆っている皮膚は、外部からの様々な刺激や衝撃から体を守り、正常に保つ働きをしていますが、皮膚は大きく分けて【表皮】【真皮】【皮下組織】の3層から成り立っています。
その3層の中で、皮膚の一番外側にあり外部からのダメージや異物の侵入を防ぎ、お肌を保護するという重要な役割を担っているのが【表皮】です。
この【表皮】は約0.2㎜の厚さしかないのですが、その厚さの中でも実は4層に分かれています。
表皮の一番外側にあるのが【角層】といわれる層で、お顔ではわずか0.02㎜の厚さしかありません。
どれくらいの厚さかと言いますと、表皮の厚さがティッシュペーパー1枚分の厚さなら、角層はラップフィルムほどの厚さしかないということです。
そのため、お肌をゴシゴシこするのは肌トラブルの原因となるため禁物です!
このわずか0.02㎜の厚さしかない角層が、外部からの刺激や異物の侵入を防ぎ、お肌を保護しながら水分蒸発も防ぐ『バリア機能』というとても大切な役割をしてくれています。
このバリア機能が低下してしまうと、体内に異物が侵入しやすくなり、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
花粉飛散量が多いと当然、花粉がお肌に付着する機会が増えますし、新生活スタートで生活リズムが崩れると、このバリア機能が低下してしまうことにつながります。
するとお肌にかゆみが出てきたり、赤くなったり、ブツブツになったりと様々な肌トラブルがあらわれてしまいます。
バリア機能の低下が起こらないように日頃の生活を少し見直していただくのも大切です。
そして花粉皮膚炎という症状があるように、今多くの方が肌トラブルに悩まされているのではないでしょうか?
またマスク生活が当たり前となった今、春という季節的な事に関係なく、常に肌トラブルと隣り合わせになっているのも事実です。
少しでも、<なんかいつもと違うな・・・。>と感じたら、悪化する前に早めの対策をしていただくことがおすすめです。
外出時は、花粉やホコリが付着しにくいよう専用のスプレーをしたり、帰宅後はすぐ洗顔をして付着している汚れを素早く洗い流すなどの対応をしていただくと効果的です!!
ただ、洗顔の仕方は注意しなければなりません。
汚れを落とすことに集中してしまうと、どうしてもゴシゴシ洗いたくなるけれど、お肌の一番外側の角層は、ラップの厚さしかないとても過敏な場所なので、洗顔は優しくおこなうことが基本です。
洗顔料は規定量をきちんと取り、よく泡立ててその泡を転がすようにやさしく洗ってあげるのがポイント!
いま自分のできるケアをして、美肌をキープできるようにしましょう。