よくSNSで、目が異常に増大し、顔がモモンガのようになっている女子高生達のプリクラ写真を見掛けます。あそこまでいくと、さすがに「元の方が可愛いんじゃないの…?」と思ってしまいそうになりますが。
いずれにしても、最近の自撮り系写真アプリはとても進化しています。
明らかに「盛った」とはわからないくらい、ナチュラルに美しく、肌や輪郭やパーツのバランスを加工することが可能なんですよね。使ったことがない人は是非一度、試してみてください。
すっぴんで撮影しているのに、完璧にメイクをした以上の仕上がりに映ることもあるので、最高に美しく撮れた自分のビジュアルに、惚れ惚れしてしまう人も多いかもしれません。
ところで、自撮り系アプリで美しく加工した自分の写真をSNSで誰かに見てもらったり、自分で眺めてムフフ…と思うことって、そもそもどうなんでしょうか?
顔を整形することに対して、根強くネガティブな思想を持つ人がいるように、自撮り系アプリで加工した自分は、あくまでも虚像の自分なんだから、何枚撮っても意味がない!そんなものを人に見せるな!なんて嫌悪感を持つ人も、中にはいます。
筆者の友人に、写真館でカメラマンをやっている女性がいて、彼女は自撮り系アプリの台頭に対し、疑問を呈していました。
彼女は、人間が年齢を重ねて来たからこその、リアルな皺や染みなどを「美しい」「価値がある」と思うタイプで、よくクシャクシャに笑った瞬間の顔を作品として収めていました。
私自身、他人のそういった笑顔はとてもいいと感じますし、彼女にカメラマンとしての腕があるのも確かだと感じたのですが…。じゃあ、自分が彼女に写真を撮ってもらいたいかというと…、しわくちゃで笑っている自分の写真を、部屋に飾りたいと思える自信はありませんでした。
そんな写真を部屋に飾ろうものなら、ことあるごとに「そっか…、私って本当は人からこう見えてるんだった」という気分になって、微妙にテンションが下がり「どうせこんなんだし、もっと謙虚に生きてこう…」なんて、シュンとしてしまいそうだな、と感じたのです。
「ちゃんと現実を受け入れた方がいいよ!」という考え方の人がいるのも解ります。
しかし、筆者は「自信を持って行動できるかどうか」にスポットを当てるべきだと考えます。
写真館で撮ってもらったリアルな写真を飾っても元気が出ない人は…、自撮り系アプリで撮った、究極に美しい自分の画像をスマホに入れて見返す方が、よほど効果的。
確かにリアルな自分ではないかもしれませんが、自分ってちゃんと盛ったらこんなに綺麗になれる「ポテンシャル」を持ってるんだな、なんていう元気の出し方をしてもいいでしょう。それは、お化粧を頑張るのとあまり変わらない感覚で、世の中に広く受け入れられて良いことではないでしょうか?
いくら自撮り系アプリでも、犬や猫を撮ったら、それは犬や猫にしか映りません。美女やイケメンにはならないのです。ちゃんとある程度の「素質」があるからこそ、美しい人に変身できるので、そこには自信を持ちましょう!
自撮り系アプリで加工した自分の写真を見て、波動やテンションをアップさせられそうな人は、どんどん撮影をしましょう。とっておきの写真をコレクションして、ことあるごとに眺めつつ、SNSでも自由に発信していってください!
たとえ虚像であっても「これも私」と思うことで、自信を持って堂々と行動できるのであれば、それが何より一番大切なことです。